毛髪39

人の髪の毛はおよそ10万本あると言われており、1日あたり50本から100本ほどの髪の毛が生え変わると言われています。そのため抜け毛が出るのはある意味仕方がありません。ですが、ストレスなど何らかの原因によって抜け毛が増えることがあるので注意が必要です。

今回はそうした抜け毛が増える要因と対策についてお話をします。

ストレス対策と抜け毛予防の両方に効果があるものとは?

こんな抜け毛が増えたら要注意

抜け毛自体は自然に発生するものなのですが、「ある特徴」が見られる場合は注意が必要となります。注意すべきポイントの1つが「毛根に白く柔らかいものが付着している」という場合です。毛根に付着している白いものは人の体から分泌された皮脂やフケが固まったものです。

少量付着しているのならば問題はないのですが、たくさんついている場合は髪の毛の成長を妨げたり雑菌を増やして頭皮を炎症させていたりすることがあります。2つ目のチェックポイントは「細い髪の毛が多い」かどうかです。

髪の毛には太く大きくなる成長期間、成熟し抜け落ちる準備をする退行期間、次の髪の毛を生やすために一旦休憩する休止期間というサイクルがあります。自然に抜け落ちた髪の毛は退行期間によって発生したものであることから、太いて長い髪の毛が多いです。

これに対して、細い髪の毛が多い場合は髪の毛のサイクルに何かしらのトラブルが発生している可能性があり、注意が必要となります。3つ目のポイントは「毛根が先細っている」かどうかです。髪の毛は一般的に、毛根が最も太く、毛先に進むにつれて細くなっていく傾向にあります。

その太いはずの毛根が尖った細いひげのようになっている場合は髪の毛が萎縮状態に陥る「びまん性脱毛症」を発症している恐れがあるので気をつけましょう。

抜け毛の原因とは

抜け毛が増えてしまうのには様々な原因があり、その1つが「ホルモンバランスが乱れている」ということです。髪の毛には成長期間や退行期間などのサイクルがあるのですが、出産や環境の変化でホルモンバランスが乱れると髪の毛のサイクルにも異常が生じるようになり、それが抜け毛の増加につながることがあります。

2つ目の原因は「ストレス」です。体に様々な悪影響を与えるストレスですが、髪の毛にも悪影響を与えることがあります。過剰なストレスにさらされると、体内で循環している白血球などのリンパ球が突如暴走し、毛根にある毛乳頭などを攻撃、最終的には髪の毛を成長させる機能を停止させてしまうことがあります。

3番目の原因は「過度なダイエット」です。極度に食べる量を減らすなどのダイエットをおこなうと、体は栄養失調と同じような状態に陥ります。この状態になると心臓や肺の活動など生命維持に必要な器官に栄養が集中し、髪の毛や爪など末端の器官には栄養が行き渡らなくなり、髪の毛が十分に成長せずに抜けてしまうことがあります。

抜け毛の予防方法

それでは抜け毛を減らすためにはどんなことをすればよいのでしょうか。最初にすべきことは「食生活の見直し」です。髪の毛も皮膚や爪と同じように細胞分裂を重ねて成長していきます。必要な栄養素を十分に取り入れられるようになれば、髪の毛はしっかりと成長して太く長くなります。

特に意識してとってほしい栄養素はタンパク質と鉄分、そして亜鉛が挙げられます。髪の毛の細胞は筋肉などと同じくタンパク質で作られており、成長するにはタンパク質の確保が必要不可欠です。そして細胞分裂には亜鉛や鉄分を使用することになるので、それらもきちんと取るようにしましょう。

おすすめな食品はレバーや大豆、卵などです。逆に取りすぎてはいけない栄養素は「脂肪」です。脂肪を取りすぎると頭皮の皮脂の分泌量が増えるようになり、それが髪の毛の成長を妨げたり炎症を引き起こすことがあります。

対策の2つ目は「髪の毛のケア方法を見直す」ということです。シャンプーをするときは十分に泡を立てた状態でおこない、洗うときも髪の毛同士をこするのではなく、指の腹を使って頭皮をマッサージするように洗うなど、髪の毛を丁寧に洗うようにしてください。

特に注意してほしいのが「洗い終わったら髪の毛を入念にすすぐ」ということです。汚れを洗い落とすために使用するシャンプーですが、頭皮に残ったまま放置すると、シャンプーの成分が雑菌の餌になり髪の毛を傷つける要因となることがあるので気をつけるようにしましょう。

抜け毛が進行してしまったときの対処法

抜け毛が増えた状態で適切な対処法が取れればよいのですが、仕事や学業が忙しくて対策が取れなかった場合は、円形脱毛症やびまん性脱毛症など症状が悪化する場合があります。そうした状態まで進行したら、どうすれば良いのでしょうか。

こうした状態に陥ったときは、なるべく早く皮膚科にいって治療するようにしてください。そこで副腎脂質ホルモンが含まれている内服薬や頭皮の血流を良くする塩化カルプロニウムが含まれている塗り薬などを処方してくれます。

通常のケアと並行してそれらの薬を使用すると、より早く脱毛症を改善することができます。また、進行状況によっては赤外線や紫外線を患部を照射して、毛母細胞に直接刺激を与えて症状を改善する光線療法や、脱毛が発生している部分にあえてアレルギー性物質を投与して、毛母細胞を活性化させる局所免疫療法をおこなう場合があるので、自身の症状や体質を踏まえて適切な治療方法を選ぶようにしてください。

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気にする必要のない抜け毛

びまん性脱毛症などによって抜け毛が増えた場合は早急に対策が必要となりますが、一方で特に対策をする必要がない抜け毛というのもあります。その1つが「特定の季節に増えた抜け毛」です。猫や犬は寒い季節になると体の毛が厚く丈夫なものに生え変わるようになります。

こうした毛の生え変わりは実は人間にもあり、秋頃になると1日の抜け毛の量が2倍以上に増えるということがあります。こうして増えた抜け毛は冬になると元に戻るので特に心配する必要はありません。また「毛根が白くて球状のようになっている抜け毛が多い」場合も同じです。

毛根が球状で固くなっている髪の毛は十分に成長し退行期間に入ったというサインです。そうした抜けが多いということは髪の毛のサイクルがトラブル無く進行しているということであるため、何もしないでも大丈夫です。