毛髪31

人間の体内には多くの水分が含まれていて生命活動に重要な役割をしています。水分が不足すると体内の細胞や器官の正常な活動が鈍り健康状態が悪化していきます。発毛に関わる頭皮環境にも悪影響を与え、抜け毛の原因となることが知られています。

ここでは抜け毛の大敵である水分不足や、その他の薄毛になる原因とその対策について説明します。

水分不足で抜け毛が増える理由

成人の身体の水分の割合は60%以上で、その3分の2は細胞内にあり、その他は血液やリンパ液などに含まれ全身を循環し、栄養や酸素、免疫細胞などを体内のあらゆる部分に運んでいます。水分が不足するとこれらの循環が悪化し、細胞の生命活動が鈍り体調も崩れていきます。

発毛に関わる頭皮の細胞にも十分な栄養や酸素が行き届かず、正常な発毛が妨げられ抜け毛が増えます。また水分は正常な肌環境を整える為にも必要です。体内の水分量を十分に保つことで、顔や頭皮、体の皮膚を乾燥から防ぎ、肌環境を守ることが出来ます。

水分不足になると、頭皮表面の環境も悪化し、乾燥によりフケや発疹が発症することもあり、抜け毛も増えます。

髪の毛の構造と水分の関係

髪の毛の成分の殆どはケラチンというタンパク質です。ケラチン以外に水分や脂質、メラニン色素などを含み髪の毛を守る重要な役目を担っています。髪の毛の細胞は一旦形成されると成長が止まり、自己修復能力は持たないので外的ダメージに対抗する力は、形成された時の状態に関わってきます。

髪の毛の構造は、表面の毛表皮(キューティクル)、毛皮質(コルテックス)と中心部の毛髄質(メデュラ)の三層に分かれています。髪の毛をダメージから守るキューティクルは形成されるときの状態が悪い時や加齢などにより剥がれやすくなると、コルテックスに含まれる水分や脂質が失われ、切れ毛や抜け毛が増える原因になります。

外的ダメージからキューティクルを守る為には、ブラッシングなどのケアが必要ですが、強いキューティクルを作る為には、健康な頭皮環境や十分な栄養が欠かせません。その為にも十分な水分補給が需要になります。

抜け毛予防に必要な水分摂取量

成人が1日に失う水分量は約2~2.5リットルと言われています。尿や汗などで失われる他に、呼気や皮膚表面から自分で気付かない内に失われていきます。従って、その排出量を補う為に、十分な水分を摂取する必要があります。

健康な成人が食事以外に水として摂取する量は約1.5リットルと言われています。夏場など汗が多く出て排泄量が明らかに多い場合はこれ以上必要になります。普段から水分を摂る習慣がない人は、意識して摂るようにして下さい。

注意点は、水分を一度に多く摂らず、一回に150~200mlを食事以外に小まめに補給することです。水分は大量に摂ると、内臓に負担をかけ、過度の場合は低ナトリウム血症になり、めまいや失神を起こすこともあります。

食事の時に多く摂り過ぎると、胃液が薄まり消化吸収に悪影響を与えます。またコーヒーや緑茶で水分を補給すると、中に含まれているカフェインによる利尿作用で脱水が促され逆効果になるので、水で補給することが大切です。

飲む水は出来れば常温か白湯の状態で、噛むようにしてゆっくり飲むと吸収が良くなります。何時でも飲めるようにミネラルウォーターのボトルを携帯しておくと便利です。

水分不足以外の抜け毛を増やす原因と対策

頭皮環境を悪化させる原因は水分不足以外にシャンプーの仕方にあることが考えられます。シャンプーの頻度が少ない場合や仕方が悪い場合は頭皮の汚れや皮脂が落とし切れず、頭皮に悪い影響を与え、抜け毛が増える原因になります。

頭が痒くなる、フケが出るなどの症状がある場合は、十分に洗えていない可能性が高いです。また洗い過ぎている場合や頭皮に合っていないシャンプーを使用している場合も、頭皮に必要な皮脂を落とし過ぎるなどが原因で環境を悪化させることがあります。

抜け毛が多い場合は、シャンプーや洗い方を見直しましょう。次の原因はホルモンバランスが崩れることです。女性ホルモンのエストロゲンは育毛を促進する働きがあります。ホルモンバランスが崩れると正常な育毛が行われず抜け毛が増えます。

ホルモンバランスが崩れる原因は、ストレスや暴飲暴食、過度なダイエットなどの生活習慣の乱れなど多くのことが関わっています。抜け毛が増えてきたら、食生活や運動などの生活習慣を見直し、意識して健康的な生活をすることが必要です。

睡眠不足も抜け毛の原因になります。睡眠中の夜22時から午前2時までは、髪の毛のゴールデンタイムと言われ、成長ホルモンの分泌が多くなり、育毛を行う毛母細胞が活発に働く時間です。この時間に質の良い睡眠を摂れない場合は、十分な育毛が出来ずに抜け毛が増え薄毛に繋がっていきます。

毎日しっかり眠れるように、睡眠前のコーヒーなどを控え、睡眠を促すようにリラックスする習慣をつけて行きましょう。

ストレス対策と抜け毛予防の両方に効果があるものとは?

他にもある抜け毛を増やす原因とその対策

水分不足や生活習慣の乱れ以外に、抜け毛を増やす原因はあります。その1つが紫外線です。外出や野外での活動が多い人は、紫外線が強くなる5月ごろから秋までの間に日焼けによるダメージが蓄積され、その影響により頭皮環境が悪化します。

冬前から髪のごわつきや抜け毛、痒みなどの症状があれば夏場の紫外線の影響が考えられます。頭は紫外線を一番多く受ける場所です。紫外線対策としては日傘や帽子、UVカットヘアケア製品などの使用が効果的です。また曇っていても紫外線が多い時があるので油断せずに対策を行いましょう。

もう1つはパーマやカラーリングなどのヘアアレンジです。これらに含まれる薬剤には、頭皮や髪の毛にダメージを与え抜け毛の原因になる成分が含まれることがあります。ヘアアレンジをして抜け毛が多くなる場合は、使用している製品を見直すことが必要です。

正確に抜毛の診断をしてくれるクリニックで治療を始めよう

他にもある抜け毛対策

抜け毛を積極的に予防する方法の一つに育毛シャンプーの使用があります。

自分の頭皮環境に合った育毛シャンプーを使用し、正しい方法で洗うことで抜け毛を予防し発毛に繋げる事が可能です。育毛シャンプーとは別に育毛剤を使用する方法も効果的です。

発毛に必要な栄養や女性ホルモンを補い発毛を促進する成分を含んでいます。抜け毛が酷い場合は自分に合った育毛剤を見つけて試してみましょう。頭皮マッサージで頭皮の血行を良くし、頭皮を健康な状態にすることも抜け毛予防になります。

シャンプーする時もマッサージが出来ますが、時間を取って、正しいマッサージを入念に行うことで効果が生まれます。発毛に効くツボなどを調べてしっかり行いましょう。最後の手段は育毛専門クリニックに行くことです。

自分の頭皮環境を調べて貰い、医師やカウンセラーに適切な指導や治療を受けることで効果ある抜け毛、発毛対策が出来ます。