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古くから「薄毛は遺伝する」という話をよく聞きます。一口に薄毛といっても、その原因によってタイプも異なるうえ、専門家の意見も諸説あるため、真偽のほどは定かではありません。親が薄毛で、数年後にその子どもが抜け毛を気にするようになるのは、遺伝というよりも、生活習慣が親子で似通っているだけだという説もあります。

私の場合は、どうだったのでしょうか。

薄毛に対する風潮の変化

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私は3人兄弟の末っ子として生まれましたが、父親が40歳を過ぎてからできた子どもです。物心がついたころには、父親はすでに白髪で、髪もだいぶ薄くなっていました。父親が亡くなって、もう20年以上たちますが、いま思えば父親の薄毛はストレスによるものだったのでしょう。

ひと昔前までは、薄毛もひとつの個性として受け入れられる風潮があり、「ハゲている人は精力的だ」とも言われていたほどです。

父親もさして髪のことを気に留めている様子は見受けられませんでした。私が青春時代のまっただ中のころ、すっかり髪の薄くなった父親を見て、「オレもいずれは、ああなるのか…」と、漠然とした不安に駆り立てられたこともあります。

かといって、若いころはとくに抜け毛対策をするわけではなく、どちらかと言えば無頓着でした。中学と高校時代はおしゃれなど眼中になく、ひたすら好きな野球に明け暮れる毎日で、汗まみれになった髪を安いシャンプーで無造作に洗い流していただけでした。

40代になってからの美容室での出来事

私が30代後半になると、同世代の仲間内でも薄毛がちらほら目立ち始め、40代では髪の量に歴然と差が現れるようになりました。40歳の声を聞くまで、私自身、抜け毛がほとんどありませんでしたから、正直なところ髪にはほとんど無関心だったのです。

ところがある日、行きつけの美容室で、髪が細くなってきたことと、抜け毛が増えてきたことを指摘され、にわかに薄毛のことが気になり始めました。自分では見た目は以前とほとんど変わってないと思っていたのですが、美容師はいわば髪に関するプロです。

しかも、私は若いころからその美容室で月に1度、カットしてもらっていましたから、私の髪の変化にいち早く気づいてくれたのでしょう。指摘を受けてからは、シャンプーのあと、風呂場には髪の毛がたくさん落ちていて、ブラシの際の抜け毛も以前より増えた気がするようになりました。

ついに抜け毛の危険が自分の身にも迫ってきたのかと思うと、ショックを隠せませんでした。これは早めにストレス対策を講じなければ、父親と同じようになってしまうと、俄然、抜け毛予防への意欲を駆り立てられたのです。

2人の兄と共通していなかったこと

そのころすでに2人の兄には、父親と同じような兆候が現れていました。

兄たちとは10歳以上の開きがありますが、2人とも30代後半から髪の生え際が後退し始め、年齢を重ねるにつれて、髪の量がめっきり減ってしまっていたのです。

残っている髪も、ほとんどが白髪でした。兄たちの場合も、症状から判断して、中高年男性に多いストレスが原因だったようです。口にこそ出さなかったものの、当人たちも薄毛のことは少なからず気にしていたのかもしれません。

自分も早急に抜け毛予防対策を講じなければと思い、まずは、兄たちと自分は、どこが違うのかを探ってみることにしました。とはいえ、長年、兄たちとは同じものを食べて育ち、その後の生活習慣もさして違いがあるとは言えません。

ただ、ひとつだけ思いあたることがありました。私は野球をやっていたこともあり、10代の後半は月に2回のペースで整体の施術を継続して受けていたのです。しかし、社会人になってからは、忙しさもあって施術を受ける機会が減ってしまいました。

髪が薄くなってきたのは、再び整体を受けるためのひとつのシグナルだったのでしょう。

ストレスなどで毛根が傷つき、抜け毛が増える

ベストな薄毛対策を見つけた!

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そう考えた私は、定期的に整体の施術を受けるようにしました。それと同時に、自分でも意識的に頭皮へのマッサージを行うようにしました。加えて育毛食品を愛飲し始めるなど、髪にいいとされることは、自ら試してみることにしたのです。

その結果、一時期はブラシにまとわりつくほどだった抜け毛も、目に見えて減っていきました。髪にコシが出てきたことがわかり、以前にもましてボリュームが出てきたことも実感できました。はっきりとした症状が現れる前に、整体術を中心に早めのストレス対策を講じたのがよかったのでしょう。

抜け毛を防ぎ、毛髪を活性化させるには、血行をよくすることが何よりも肝心なのです。毛髪は頭皮内側の毛細血管から成長に必要な栄養を吸収しています。血行が悪ければ、体のすみずみにまで栄養が行き渡らず、髪にとって必要な栄養を確保することができなくなります。

そのため、薄毛対策は頭皮に対する治療を行うよりも、まず血行を滞らせている原因を取り除くことが先決だと、私は考えました。大きな原因は、ストレスによる筋肉の硬化が挙げられ、それを解消するには、整体術がいちばん私に合っていたというわけです。

自分で言うのもはばかられますが、今では肌の色ツヤもよくなり、年齢より若く見られることもしばしばです。体温も普通よりも高めで、寒さにはめっぽう強くなりました。それは、整体術を続けてきた効果で、常に全身の血流が滞りなくスムーズに流れている証拠だと感じています。

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若い世代もストレスに悩んでいる

強いストレスに耐えている人は、慢性的な頭痛や疲労感を感じることが少なくありません。とくに最近は若い人にもそうした傾向があり、子どもでさえ、慢性的な倦怠感に陥っているケースもあります。インターネットやテレビゲームの普及、食生活の変化、運動不足などさまざまな原因が考えられますが、これでは勉強に集中できず、成績にも響いてきます。

たとえ短時間でも集中すれば、確実に学習効果は得られるはずです。逆にストレスを感じたまま、ダラダラと机に向かっていても、勉強が身につかないのではないでしょうか。ストレスを訴える若い人は、たいていは頭部の血行も悪くなっています。

頭部の血行が悪いということは、いずれ抜け毛が増えるトラブルにもつながりかねません。「転ばぬ先の杖」ということわざがあるように、まだ髪が豊かなうちから、髪の健康に気を配ることをおすすめします。整体術でストレス対策と抜け毛予防の両方を実現してみてはいかがでしょうか。